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2011年11月28日

シロギスに寄生したウオノコバン

熊本では、まだまだシロギスが釣れます。この時のシロギスには、尾っぽの付け根に、フナ虫のような寄生虫がついていました。調べてみると、ウオノコバンと呼ぶようで、丈夫な脚で海水魚の体表にしがみつき体液を吸うらしいのです。近い仲間には、マダイの口腔に寄生するタイノエとかサヨリの鰓に寄生するサヨリヤドリムシがあります。人間には寄生しないらしく、食品衛生上の問題はないそうです。

キュウセンの水槽生活

水槽に導入して、はや二か月が経とうとしています。当時、一緒に捕獲して連れてきた他の魚は、すべて★となりましたが、水槽の砂に潜って姿を隠していたキュウセンはいまだに生きています。でも、基本的に砂の中に隠れているから、ほとんど観察できません。”静止画でいいんじゃないの?”と思えるような映像ですが、よく見ると眼だけがじわーと動いています。撮影の後、キュウセンはまた砂の中に姿を隠しました。どうやって、エネルギー補給しているのか不思議です。

ひっくり帰った深海ヤドカリ

宿にしている、巻貝のサイズに比べるとかなり小さな個体です。それでも、一生懸命に背負って移動します。しかし、貝殻の中に空気が入り込みひっくり返ると、どうすることもできなくなります。深海では、そのようなことも起きないだろうから、水槽ならではの問題でしょう。

2011年11月15日

4年と11ヶ月目を迎えたウナギの水槽飼育

何とか、危機的な状況を脱して、安定しているものの、絶食状態が続いています。
何度か乾燥アミを入れてみたのですが、反応はありません。
幼魚用に購入した、冷凍シュリンプを入れて見ました。
少し活発に動いたので、これはいけると思ったのですが、素通りしました。
もはやマリアナに旅立つ体力も残っていないでしょうね。
また、今さら、川に戻されても、ウナギ自身が面喰ってしまうでしょうね。
どうしたものか?



三匹の深海ヤドカリ

水深200mから300mで海洋調査をしたときに、いくつかヤドカリが入ってきました。
一つは、スポンジを住処としていました。
隠れるときは、ハサミを上手に使って蓋をします。



これは、大きな貝殻に入っていたヤドカリです。
エアレーションにまたがっていたら、貝殻の中に空気が入り
ひっくり返ってしまいました。
あわてたヤドカリは、必死に体勢を立て直そうとしますが
宿と体のバランスが合わず、四苦八苦していました。
かわいそうなので、普通の状態に戻してあげました。


もう一匹も巻貝の中に入っていたヤドカリです。
普通に生活しています。
深海における生活環境は、水槽とは明らかに異なるはずなのですが、
今のところ普通に生きています。
甲殻類は、水圧変化や水温変化にかなりの順応性を持っているようです。

タコノマクラを水槽で飼育

タコノマクラの水槽飼育は、これで二回目なのですが、
餌が良くわかりません。
少し時間がたつと場所が移動しています。
まだ生きているようです。



あんまり動かないので、死んでいるのかと思うとそうでもなく
全体からにょきにょき出てくる沢山の触手を観察することができます。
蛸は飼ったことがあるが、枕は必要なさそうでした。

ホオズキチョウチンってなに?

妙な貝殻なので、持ちかえってみたら
腕足類の仲間で、ホウズキチョウチンが近い感じです。
生きているやら、死んでいるやら。
少なくとも片方は、中身がないからただの貝殻のようです。

キュウセンは生きているだろうか?

一月ほど前に連れてきたベラ(キュウセン)であったが、
砂に潜ったきり、一向に姿を現そうとしません。
砂の中で白骨化しているのではと思い、
かき回してみると
勢いよく出てきて、素早く砂に隠れました。
右上に見えている赤紫色の部分がキュウセンの尻尾です。
しかしひと月近く、砂の中に居て、良く死なないものだ。

2011年11月11日

深海魚の標本2:テンガンムネエソを鰭たて職人が仕上げる

魚を自然な姿で保存するのはとても難しい事です。
ホルマリン漬けやエタノール漬け、果ては、冷凍保存など
様々なやり方があります。
どれも一長一短、
ホルマリン保存法に優れた職人に、採集したテンガンムネエソを
仕上げてもらいました。
精巧な、海洋堂のフィギャーみたいでしょ。

2011年11月9日

深海魚の標本:ミツマタヤリウオ

仕事の関係で、僕の身近には深海魚の標本があったりします。
(って、何者??)
久しぶりに、整理できたので、一つだけお見せしましょう。
ミツマタヤリウオの幼魚はこれです。
 目玉が、口のわきからびよ~~~~~~んと伸びて、
何とも奇妙なお姿です。
でこれが親になると
こんな感じになります。
髭の生えた、エイリアンというか
いかにも深海魚って感じですよね。

2011年11月8日

でけ~~~~ウニ!!もしかしてウルトラブンブク?

海洋調査に参加したとき
巨大なウニに遭遇しました。
しっかりしていなくて、どちらかというとぶよぶよ。
水深は、300m~200mの間
もしかして、噂のウルトラブンブク?

食べられそうもないので、海に戻してあげました。

新入りのヤドカリです。

ちょっと前までいた魚たちは、みんな★になっちゃいました。
キュウセンだけが生き残った(しかし、砂の中から出てこないから、すでに白骨化しているかも)。
そんな中、ヤドカリをゲットしました。
しかも、深いところのヤドカリ。

水温が、かなり違うから、長生きは望めないかも