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2010年12月31日

クロダイの横暴

先日のキス釣りで,釣れたクロダイは,手のひらサイズだったので,おそらく当歳魚だと思う.こませバケツにエアレーションを施して運搬している最中にエアレーションが止まり,うまく釣上げて生かしておけた8匹のキスはすべて絶命していました.ところが,ポンプの止まった海水中にもかかわらず,生き延びたクロダイを水槽に入れることにしました.ですから,水槽には,クロダイ二匹,フタホシイシモチ3匹,オオスジイシモチ一匹が生活しています.
 水槽に導入された新入りクロダイは,当初,”だるまさんが転んだ!”みたいに,こちらを見ると死んだ振りをしていたのですが,そのうち土管の住処をオオスジイシモチから奪い取り,ちびクロダイを仲間に引き入れました.ところが,3日目には様子が大体つかめたらしく,そのちびクロダイも土管から追い払うようになりました.現在では,水槽内で一番の権力者であると悟って,他の魚を威嚇して水槽の隅に追いやっています.特にちびクロダイに対する威嚇が激しく,一時期は同盟を組んでいたのに,なかなかえげつないやつだと思っています.
 ちびクロダイは,水槽で1cmの時から飼っているやはり当歳魚です.自然環境における状態だと,先日つれたクロダイのように15cm近くに成長していたのでしょうね.水槽では,水質悪化を避けるために餌の量が限られてしまうから,どうしても大きくなりません.現在いじめられているこのちびクロダイですが,過去においては,やはりお山の大将だったことがあり,小さい黒鯛を食べたりもしていました.因果応報というか,自然の摂理というか,弱肉強食の世界は実に過酷です.

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