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2011年1月1日

米焼酎

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九州と言えば、焼酎なのですが、麦やそばの焼酎は、匂いが強く。。。。。、でもこの匂いが良いという人もたくさんいると思います。その点、芋や米の焼酎は、においも強くなくわりと飲みやすいお酒です。芋焼酎は、どことなく焼き芋のような香りがします。米焼酎は、匂いがほとんど無く、もしかすると日本酒よりも香りの少ない種類もあります。
熊本といえば、やはり米焼酎が主流で、多くの銘柄が世に出回っています。熊本の中でも人吉周辺では、さらに球磨焼酎が有名です。熊本市内のディスカウントショップでも様々な銘柄が売られています。
川辺:繊月酒造が売り出しているプレミアム焼酎。口当たりがよく、お湯割りにすると上品な熱燗を飲んでいるような気になります。
待宵:高橋酒造が売り出しているプレミアム焼酎で、3000円近くします。癖が全くなく、さらっと飲める米焼酎です。癖がないのはいいのですが、あまりにもなさ過ぎて、ちょっと物足りない感じです。我が家では、この癖のなさを利用して料理の隠し味に使っています。かなり高い料理酒になってしまいますが、和食・中華ともばっちり料理が引き立ちます。
一勝地:渕田酒造が売り出している焼酎で、上記に比べてかなりの割安感が出ます。1600円程度で購入したと思います。とってもまろやかで、若干甘口の焼酎です。辛口の焼酎がお望みの人には向かないかも知れませんが、我が家では一気に絶品と評価しました。いろいろとインターネットを調べてみると長期熟成とか甕仕込みとか樽仕込みとかいろいろ手の込んだことが書いてあったので、ちょっと造り酒屋を見学したくなり人吉まで行ってみることにしました。
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九州自動車道に乗って、人吉インターに向かいます。その後、国道を八代に向けて15分ほど車を走らせると一勝地に着きます。この一勝地にお目当ての渕田酒造がありました。決して、美しいとはいえない店構え。恐る恐る入口の扉を開けると薄暗いお店のなかから老婆が出てきました。いろいろと種類を見せてもらい。三本買って帰ってきました。主力商品は、園の泉なのですが、普通の焼酎だったので買わずにきました。それ以外の3本は絶品でした。え!なのにこの値段?驚きいっぱいです。
一勝地:甕仕込み 樽貯蔵 1800円 25度 米焼酎
のろまの亀:甕仕込み 長期熟成 1800円 25度 米焼酎 
嘉佐衛門:甕仕込み 甕貯蔵 2400円 27度 芋焼酎
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店のおばあさんの話では、10年位甕に寝かしてから出荷するとのこと。
すごい時間がかかっているんですね。においをかがせてもらうと芳醇な香りがしていました。お世辞にもきれいとはいえないお店でしたが、お酒は本物でした。10年も寝かせているのに、この値段は?とても考えられません。熟成の間に臭みやざつみが消えているようです。”あ~~~~~。たからのろまの亀という名前なのですね!?”とおばあさんに言うと。老眼鏡の奥の目が少しほほ笑んだ感じで、”そうなんですよ。”と答えた。家に帰って、飲んでみたら、いや~~~~~!!!絶品です。720mlと1800mlを見比べていると。おばあさんは”1800mlの方がかなり割安だからそっちにしなさい”と商売っ気のないアドバイス。手間暇かけてこの値段は、時間がゆっくりと流れる球磨地方ならではの特色だと思います。かなり、お買い得感があります。ただ、若干甘口なので、辛口が好きな人には向かないお酒でしょう。日本酒なら、大吟醸のような風味もあります。これだけ長期熟成だと沖縄でいうクウス(古酒)の部類ですね。
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一勝地も5年位は寝かせるようで、フルーティな風味があります。一勝地は、さらに甕ではなく、樽で寝かせるため若干コハク色をしています。見本に置いてあった瓶を説明しながら、おばあさんは”これはちょっと色がつきすぎているけど、大体こんな感じです”と、手作りムード満載の焼酎です。
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唯一、芋焼酎としての銘柄である嘉佐衛門である。度数のせいか、材料のせいかはわかりませんが、米焼酎よりはかなり高い値段でした。勝手な想像ですが、めんどくさいから高くしているのではないかと思いました。味は、ほんのりと甘みのあるお酒で、口当たりはとてもまろやかです。

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